子育ち観測

我が家のホームエデュケーション徒然日記

学校教育という列車を途中下車した子供たちの未来は…

6歳になると学校教育という列車に乗せられ、同じ景色を見、同じ速さで、みーんな同じ教育を受けるようになります。それはまんべんなく、効率的に様々なことを学んで行ける列車です。この列車に乗って行けば確実に教育の終点へ辿り着けることでしょう。

子供たちは楽しくても、そうでなくても、終点までその列車の中で頑張ります。つらい事が多々あっても、その列車から降りようとすれば「逃げちゃいけません。」と大人たちに引き戻されます。大人は「子供たちはこの列車に乗っていれば安心。」だと思っているから。だって、大人たちも同じように言われて、そう思い込んで生きてきたのですから。誰一人取り残さないようにこの安全な列車に子供たちを乗せようとします。

しかし、列車の速さについていけない子、みんなでいるのが苦手な子、狭い列車の中で時間を縛られるのに不満を持った子などなど、頑張って、我慢して、疲れ果ててしまった子供たちが次々に列車から転げ落ちて行くのです。

転げ落ちた子供の保護者は焦ります。落ちた時は真夜中で先が何も見えないから、とてつもない不安に陥ります。だけど、月が出て、星が出て、そして夜が明けていきます。太陽が昇りそこにあるのは大草原。先が見えないどころか地平線まで見渡せる大草原が広がっているのです。

子供たちは線路を離れ、興味の赴くままに散り散りに、それぞれのペースで歩み始めます。遠回りをしても、みんなの到着する地へ辿り着くこともできるし、何なら全く別の地へ辿り着くこともできるのです。

色々な事を問うて、自らの答えを探し出す自分探しの旅の始まりです。これはもう哲学!それはそれはかけがえのない大冒険になることでしょうね。

どうか、自らの意思で列車を降りた子供たちを、列車に追いつかせようとして線路に引きずり戻すのはやめてほしい。大人たちの固定観念で、再び真っ暗闇のトンネルのなかを歩かせるのはやめてほしい。

どうかどうか、大草原を彼らの思うがままに大冒険させてあげてほしいと切に願います。